平成２9年三重県地価調査が発表されました。概要については以下の通りです。

１．三重県の地価動向の概要

（1）住宅地の状況

住宅地の県平均変動率は、－２.４％（昨年－２.4％）で、平成5年から25年連続の下落となり、下落率は昨年と同じ変動率となりました。

住宅地の県平均価格は、29,300円／㎡で、地価上昇した地点は津市に3地点、四日市市に5地点、桑名市に３地点、計１1地点ありました。

変動率ゼロの地点は、 津市に１地点、四日市市に２地点、桑名市に１地点、鈴鹿市に1地点、川越町に１地点、計6地点ありました。

（2）商業地の状況

商業地の県平均変動率は、－２.0％（昨年－２.3％）で、平成４年から26年連続の下落となり、下落率は昨年よりも縮小しました。

商業地の県平均価格は、６3,900円／㎡で、地価上昇した地点は津市に1地点、四日市市に９地点、伊勢市に１地点、桑名市に3地点、計１4地点ありました。

変動率ゼロの地点は、津市に3地点、四日市市に4地点、桑名市に1地点、計8地点ありました。

（３）三重県の地価動向の特徴など

平成２9年地価調査においては、昨年に比べて地価上昇地点は住宅地が1地点減少しましたが、商業地は3地点増加しました。また、地価変動率がゼロの地点は、住宅地・商業地ともに増加しました。なお、地価上昇地点は名古屋圏にある市町に多く見られます。特に、近鉄四日市駅前の商業地では高い集客力を維持し、安定的な収益確保が見込まれることから、県内で最高の上昇率となりました。

三重県内の全基準地の地価変動率の平均値をみると、住宅地では昨年と同率である一方で、商業地においては下落率は縮小しました。地域別にみると、名古屋圏の回復基調の影響を受ける北部では下落率が概ね縮小傾向にある一方、人口減少が著しく、土地需要の落ち込みが激しい南部では下落率が大きくなっています。

また、平均価格は、人口密度が高く、都市部を形成する北部が高く、人口減少・高齢化が進行している郊外や農山漁村が多い南部ほど低くなる傾向にあります。

 

 

２．地域別の平均価格と変動率

（１）住宅地

　地域別にみた住宅地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。

　北勢地域　　　　３7,100円／㎡（▲1.0％）

　中南勢地域　　　２8,700円／㎡（▲2.4％）

　伊勢志摩地域　　２0,400円／㎡（▲4.4％）

　伊賀地域　　　　２5,800円／㎡（▲2.4％）

　東紀州地域　　　21,500円／㎡（▲4.6％）

（２）商業地

　地域別にみた商業地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。

　北勢地域　　　　79,100円／㎡（▲0.5％）

　中南勢地域　　　67,300円／㎡（▲1.8％）

　伊勢志摩地域　　41,500円／㎡（▲3.9％）

　伊賀地域　　　　49,300円／㎡（▲3.3％）

　東紀州地域　　　38,800円／㎡（▲5.0％）

 

※ 三重県の地価動向については、弊社までお気軽にお問い合せ下さい。（山中）