2016.09.21
平成28年地価調査が発表されました
平成28年三重県地価調査が発表されました。概要については以下の通りです。
1.三重県の地価動向の概要
(1)住宅地の状況
住宅地の県平均変動率は、-2.4%(昨年-2.3%)で、平成5年から24年連続の下落となり、下落率は昨年よりも僅かに拡大しました。
住宅地の県平均価格は、30,400円/㎡で、地価上昇した地点は津市に2地点、四日市市に7地点、桑名市に3地点、計12地点ありました。
変動率ゼロの地点は、 津市に1地点、四日市市に2地点、桑名市に1地点、川越町に1地点、計5地点ありました。
(2)商業地の状況
商業地の県平均変動率は、-2.3%(昨年-2.1%)で、平成4年から25年連続の下落となり、下落率は昨年よりも僅かに拡大しました。
商業地の県平均価格は、62,200円/㎡で、地価上昇した地点は四日市市に9地点、伊勢市に1地点、桑名市に1地点、計11地点ありました。
変動率ゼロの地点は、津市に1地点、四日市市に3地点、桑名市に3地点、計7地点ありました。
(3)三重県の地価動向の特徴など
平成28年地価調査においては、昨年に比べて住宅地・商業地ともに地価上昇地点は増加しました。また、地価変動率がゼロの地点は、住宅地は増加しましたが、商業地は減少しました。
三重県内の全基準地の地価変動率の平均値をみると、昨年にひきつづき、住宅地・商業地ともに下落率は僅かに拡大しました。地域別にみると、名古屋圏の回復基調の影響を受ける北部では下落率が縮小傾向にある一方、人口減少が著しく、土地需要の落ち込みが激しい南部では下落率が大きくなっています。
また、平均価格は、人口密度が高く、都市部を形成する北部が高く、人口減少・高齢化が進行している郊外や農山漁村が多い南部ほど低くなる傾向にあります。
なお、三重県では平成28年5月に志摩市にある「志摩観光ホテル ザ クラシック」をメイン会場として『伊勢志摩サミット』が開催されました。知名度が高まったことから、伊勢志摩方面への外国人観光客が増加しています。現時点においてはこの影響が土地需要を喚起するまでには至っていませんが、今後の動向が注目されます。
2.地域別の平均価格と変動率
(1)住宅地
地域別にみた住宅地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。
北勢地域 38,300円/㎡(▲1.1%)
中南勢地域 29,300円/㎡(▲2.5%)
伊勢志摩地域 22,600円/㎡(▲4.4%)
伊賀地域 23,900円/㎡(▲2.5%)
東紀州地域 21,800円/㎡(▲4.8%)
(2)商業地
地域別にみた商業地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。
北勢地域 76,300円/㎡(▲0.7%)
中南勢地域 67,000円/㎡(▲2.3%)
伊勢志摩地域 42,600円/㎡(▲4.0%)
伊賀地域 44,800円/㎡(▲3.5%)
東紀州地域 40,800円/㎡(▲5.1%)
※ 三重県の地価動向については、弊社までお気軽にお問い合せ下さい。(山中)