2015.09.17
平成27年三重県地価調査の概要
平成27年三重県地価調査が発表されました。概要については以下の通りです。
1.三重県の地価動向の概要
(1)住宅地の状況
住宅地の県平均変動率は、-2.3%(昨年-2.2%)で、平成5年から23年連続の下落となり、下落率は昨年よりも僅かに拡大しました。
住宅地の県平均価格は、31,200円/㎡で、地価上昇した地点は津市に2地点、四日市市に6地点、桑名市に3地点、計11地点ありました。
変動率ゼロの地点は、 津市に1地点、四日市市に2地点、川越町に1地点、計4地点ありました。
(2)商業地の状況
商業地の県平均変動率は、-2.1%(昨年-2.0%)で、平成4年から24年連続の下落となり、下落率は昨年よりも僅かに拡大しました。
商業地の県平均価格は、62,700円/㎡で、地価上昇した地点は四日市市に8地点、伊勢市に1地点、桑名市に1地点、計10地点ありました。
変動率ゼロの地点は、四日市市に5地点、桑名市に4地点、計9地点ありました。
(3)三重県の地価動向の特徴
平成27年地価調査においては、昨年に比べて住宅地・商業地ともに上昇地点・変動率がゼロの地点に変化はありませんでした。
これまで三重県の地価下落率は縮小傾向で推移してきましたが、今回の地価調査では住宅地・商業地ともに下落率は僅かに拡大しました。この中で、名古屋都市圏に近い北部は下落率が小さく、南部は下落率が大きくなっており、依然として県内の地価の二極化が進んでいると言えます。また、津波被害の懸念から、特に県南部の沿岸部を中心に土地需要の落ち込みがつづき、地価の下落幅が大きくなっています。
また、平均価格は、人口密度が高く、都市部を形成する北部が高く、人口減少・高齢化が進行している郊外や農山漁村が多い南部ほど低くなる傾向にあります。
2.地域別の平均価格と変動率
(1)住宅地
地域別にみた住宅地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。
北勢地域 38,700円/㎡(▲1.1%)
中南勢地域 30,000円/㎡(▲2.4%)
伊勢志摩地域 24,100円/㎡(▲3.7%)
伊賀地域 24,900円/㎡(▲2.1%)
東紀州地域 23,800円/㎡(▲4.5%)
(2)商業地
地域別にみた商業地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。
北勢地域 76,000円/㎡(▲0.7%)
中南勢地域 66,500円/㎡(▲2.3%)
伊勢志摩地域 44,500円/㎡(▲3.3%)
伊賀地域 46,400円/㎡(▲3.5%)
東紀州地域 42,900円/㎡(▲4.5%)
※ 三重県の地価動向については、弊社までお気軽にお問い合せ下さい。(山中)