2014.11.10

◆◇ 熊野古道世界遺産登録10周年に寄せて ◇◆

 本年は、熊野古道「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて10周年を迎えます。

 現在、三重県総合博物館(みえむ)では、企画展「祈りと癒しの地熊野」が開催中で、11月2日には、熊野比丘尼が布教の際に用いた「熊野観心十界曼荼羅」に関するシンポジウムがあり参加ました。

 また、この曼荼羅が残っている熊野比丘尼の子孫の家が志摩市越賀にあり、博物館学芸員、三重大学教授、建築士の方々と調査に参加することができました。

 貴重な資料と、歴史的・文化的価値のある建物等について、今後の活用が期待されます。

 ちなみに、熊野古道の来訪者数は、平成25年に30万人を超え、年々増加しています。

 人口減少に直面している東紀州地域が経済的に自立するには、地域外から訪れる観光客の消費を増やして、その経済波及効果を高めていくことが必要です。

 熊野古道が、その役割の一端を担うことに期待して、弊社は、地元産業の活性化・再生に取り組むとともに、観光の地域経済効果について研究しています。

(三重県歴史的文化的資産保全活用推進員:鈴木茂基)

 

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